小さな手

掲載日:2011.05.27

可愛い小さなお手々に、小さな野菜の種を持って、めんこいファーマーになった幼児たち。 
数日、良いお天気に恵まれて、初夏のような風が、ふいていた。 
花茶おばさんは、日焼けを気にするくらいの好天気である。 
北広島の年長組の園児たち20名の、人参、枝豆、じゃが芋の農業体験スタート。この後、草取り体験も組まれているらしいから、花茶おばさんは、とっても楽しみである。 
だって、とっても、可愛い。 
小さなお手々で、土をすくって、ポンポンと種の上に土をかけて、みんなが「おおきくなぁ~れ、おおきくなぁ~れ。」と、声をかける。 
その声が、すぅーと花茶の庭に流れていった。 
色とりどりの可愛い長靴姿も、目が細くなる光景だった。 
家の子供たちも、幼いころ幼稚園から帰ってくると小さな手に大きな軍手、そして長靴をはいて畑に来ていたものだ。 
そんな頃が、ふと瞼に浮かんできた。 

日本という国が、原発でこんなに不安に思うようになるなんて、想像もしなかった私たちの甘さを思い知らされる。 
この小さな手、愛らしい笑顔が、ずーと汚されなく育ってほしいと願った。 
(野菜キライな子供も、きっと、大好きになるだろうね。)