介護に思う

掲載日:2003.04.02

「お母さん、この頃笑わなくなったよね」こんな一言を小学生の息子に言われたと、疲れた顔に悲しみを浮かべって友人が来ました。
彼女の夫が突然倒れて、それからふた月、少し精神的に落ち着いてきたかなって傍目ながら思っていましたが、当人の家族にはなお、厳しい現実の日々のようです。
夫に加え、姑も半分痴呆症が始まり、彼女自分は更年期の真っ只中、そんな姿を見ていて現実の厳しさに言葉もない私です。こちらとしては、わが家の姑も痴呆症が進みかけているので、介護する家族の大変さが他人事でなく分かってやれるくらいです。
本当は優しい気持ちで家族で介護をしてやるべきことでも、時によっては介護する側も優しい気持ちが途切れることも当然ありますよね。
全部、自分ひとりで背負うのでなく、こういう時こそ親戚や兄弟に甘えて時には息抜きをして肩の力を落とし、気持ちを楽にしなきゃって思います。
でも、果たして私がこの事態に直面したら…家族とか介護とか老人ケアとかこれから避けて通れない問題が、私にも始まってきました。