舞鶴橋

掲載日:2005.11.14

花茶から見える樽前山や恵庭岳、その遠くの山並みの山々が白く雪化粧になりました。その山並みに続く麓では最後の収穫に忙しく働いている農家の人たちの姿が見えます。
いくら暖冬とはいえ毎朝、霜が降りるようになると手先の冷たさは想像がつきます。
花茶からずーと遠くに水色のアーチをした舞鶴橋が見えます。時々の散歩の途中にこの橋を見つけるのですが、今は80歳に近いSおばさんの話がいつも脳裏に浮かんでくるのです。
実家から嫁家に帰るとき、「この橋が見えてくると涙が出て止まらなかった」と豪快に笑いながら気持の中で切なさが滲み出ているのです。
今から50年も昔の事、当時を想像しなくても十分に判る気がしました。
人々の色んな思いや歴史が、この橋には刻まれているのよね。
ちっぽけだけど私の歴史も、ここで風化されていくんだなぁと思いながら橋を眺めています。