戦争を知らない子供たち

掲載日:2005.03.11

今日は、ある市長の戦時下の時代の覚書を聞かせて頂きました。
白線の入った戦闘帽で入学したことや学徒動員で出かけた農山村での生活。
鶏を狙って来たキツネを銃で撃ち、肉を食べた事が無かったので、キツネの肉が食べれた事が嬉しかったという話。鰊場では、豊漁で仕事がつらくて鰊など捕れなければ良いと思ったこと。食料も貧しく、暮らしも貧しく、厳しい戒律の中で戦争という時代を生き抜いてきた話は、私たちには、考えられないものです。
映像や物語でしか見えない過去の時代、語り伝える人も段々と少なくなってきました。この私の世代でさえ「戦争を知らないこどもたち」で育ってきたのですから。
懐かしい話をしたという市長の言葉の裏の幾重にも重なる思いを十分に理解はできませんが、永遠に「戦争をしらない子供たち」の時代が続く事を願います。
悲惨な事件が多い現在社会では、武器を持って戦う事も、社会の歪みの中で簡単に人を殺したり、傷つけたりしていることも似たようなものじゃないかなぁ。