刺激しあって

掲載日:2019.09.13

刺激しあって

久しぶりに親友に会った。
彼女とは、1年以上あってないし、これといって近況や情報を伝えてもいない友。
そして私とは一回り以上も違う年下。

荘子の言葉に”君子の交わりは淡き水のごとく・・・”って、有るよね。私たち、そんな仲と思うと言ってくれる彼女。
お互いに気持ちの中で存在を持ちながら安心していられる仲だと思う。

薬膳料理を学ぼうかと思いながらも、歳と共に覚えが悪く学ぶ事への意欲が薄れ、楽な生き方を求めようとする気持ちが強かった。
老化の一途をたどるオツムに心底あきれ、新しいことにチャレンジする前向きな気持ちさえ失せている時、だからこそオツムを使おうと言ってくれた。
幾つになっても学ぶことに遅いという事は無い、黙っていても歳は取るしオツムは退化するからちょっとでもその退化を遅らせる為にオツムを使おうよと。

その言葉に押されて私は薬膳を学ぶ決意をした。

そして彼女も、この先の人生を自分の為だけでなく、心を病む人たちに添えるような生き方をしたいから、これから大学院を受験して勉強をする決意をしたという。
無謀と言われるけど、その大変さが楽しくてしょうがないワクワクするのと笑いながら聞かせてくれた。

知性も教養もいっぱい兼ね備えている彼女と話をしあう時、少し背伸びをしながらいる私だけどいつも刺激をくれるのが嬉しい。
もうすぐ70歳に手が届くようになったのに未来を楽しめるようになったのも彼女のおかげ。
歳だから…という気持ちを捨て、人に寄りかからず自分の人生を歩こうと思う。

その日の日中は、薬膳教室でした。
自分の体の声を聞きながら学んだので、ストンとオツムに収まった気がします。