両親のこと

掲載日:2016.12.25

マンマの10周年フォーラムが終わると同時に、実家から母の容態が良くないと電話が来た。 
いつかそんな日が来ると覚悟はして来ていたけど、動揺する気持ちをやっと抑えて翌日の朝一番のフライトで高知へむかう。 

体重が、半分になったので人相も変わってビックリすると思うと弟から言われていたけど、本当に見間違う程痩せて生きようとする力を失せた母がいた。 
痛いかゆいなどの症状は全くなく、ただ食欲が無くて食べることを拒絶しているという。 
私が行けば、少しは生きようとする気持ちに成るだろうかと思ったけど、そうもいかず食べることを拒絶していた。 
草木が枯れていくように、静かに死を受け止めよう…母の姿はそんな感じに見える。 

父は父で、私がわからない。 
4月に行ったときは、いっぱい会話も出来たのに、今回は会話を拒んで眠いと言って寝てばっかり。 
認知症の症状と言うけど、手を振って私を拒絶した。 
悲しくてどうしようもない気持ち。その気持ちは、今も。 
父と行った喫茶店へ立ち寄って、当時の会話を思い出しながらコーヒーを頂く。 
涙が溢れた。 

3日間、寝てばっかりだった母は、私が帰るその日に薄目を開けてさよならと手を振った。 
信じられない出来事だったけど、私たちが寝ていると思うその時も、母の耳は健在で私たちの会話を聞いているのだと義妹が言う。 
いつも面倒をみている妹は、母の事が判っている。 

又、いつ呼ばれるかと思うけど、少しは意識の有る母に会えて良かった。