涙雨

掲載日:2019.03.26

涙雨

天気予報に耳を傾ける余裕がなく、今日の天気も判らなかった。 
でも、朝からお日様が降り注いで、窓を開けて風を入れると気持ち良い青空が見えた。 
おかしいなぁ…今日は、雨が降る筈なのに…心の中で呟いていた私。 

昨日、大切な友人が旅立った。 
だから、きっと雨が降る…私のジンクス。 

ダンスサークルの良き友でした。 
サークルという域を越して、もしかして部活とも思うキビシイ指導で私たちのダンスレッスンは続けられています。 
お互いに励まし合いながら、いや、私の方が励まされることが多かった。 
まるで戦友のように、それでもダンスが止められず魅力に取りつかれてレッスンを続けてきました。 

その戦友と言うべき友が、あっけなく旅立ったのです。 
病気が判って僅かひと月、入院して1週間、入院する前日まで、私たちと会話してお食事をして、病の不安や心の苦しみ、体の痛みも吐くことが無かった。 

彼女の全身から感じる”誇り高さ”。 
一切の弱味を見せぬ気丈さ。 

遺影写真を私のアルバムから探して届けるときに、雨が降り始めた。 
やっぱり降るのね、涙雨。 
私の涙も止まらない。 
この3月に私の大切な友が二人も旅立った。合掌 

※写真 高知のソメイヨシノ。