熊野古道(1)
掲載日:2025.04.29

友人のような娘、娘のような友人、同じ意味かなぁと思うけど花茶創設以来の私の羅針盤だった奥谷京子ちゃんに能登古道へ連れて行ってもらいました。
20年来の私の憧れの古道。
中々、行くと言う好機に恵まれず、気が付いたらもう行けなくなるかもという歳に達してしまいました。
「一緒に行こう。」と、言ってくれる娘の言葉を逃す訳にはいかず、絶好のチャンスだったので1週間前に能登古道を歩き、登りの充実の旅をしてきました。
先ずは、交通機関を使って熊野本宮大社まで。
再びバスで山道を登って発心門王子につき、そこから振り出しの熊野本宮大社に戻るというコースからスタート。
新緑と小鳥の囀りが、いっぱい飛び込んでくる日本の原風景のような古道を歩く。
噂に聞いていた古道ってこんな感じだったのかと、これなら全然へっちゃらよとウォーキングを楽しみながら一日を終えた。
宿泊は、清流が流れる混浴露天風呂ありの温泉宿でした。
川をまたいで大きなこいのぼりが泳いでいた。
海外のお客さまは、きっとこの風情にも感動したことでしょう。(私の周りで日本語は聞こえてきませんでした。)
古道2日目は、かなり強行軍に。
(古道に無知な私たちは、3日目に雨降り予報が出ていたので、予定変更してむりやり3日目の予定を2日目に組み入れてしまった。)
熊野古道は、熊野三山を参詣道を言うと記されていた。
果たせなければ行っていたと言えない気がして、熊野速玉大社と熊野那智大社を一日で詣でる。
速玉大社から神倉神社へ登る急こう配の石階段はキツカッタ!。
500段を超すらしく、一気に登らないとシンドイらしい。
頼朝さん、よくぞ作りましたねとご利益ありそうな神社まで一気に登る。
「もう少しよ、頑張ってね。」のお互いの掛け声に「あなたの、その言葉を信じます。」とすれ違いに言い合う相手も海外の人。
大門坂から熊野那智大社までの石畳の坂道も拷問のような長い長い坂道。
行けども行けども那智大社に着かない。
やっと、登り切った頂上から見渡す景色のすばらしさと新緑の山の美しさ。
その中でくっきりとそびえたつ五重の塔も際立っていた。
ゆっくりと坂道を下り、登りしながら那智の滝へ着いたのは夕暮れ時になっていた。