人と農地

掲載日:2018.03.29

人と農地

「人・農地プラン」という人と農地の問題を解決するための未来プランを検討する組織があります。 
全国で高齢化が進んでいるのは現実的な問題だけど、後継者が育たない事や農地が放棄されてることは、将来へ向けての大きな問題です。 

このプランを検討するにあたって千歳市内でのアンケート結果(回収率70%)略7割の農家が、後継者無しや未定という結果でした。 
私は、”未定”という部分を将来向けて検討していくべきだと思う。 
未定の中には、今、学業に励んでいる子供たちが含まれているし、家を離れて他職業に就いているのかも知れない。 
その言う子供たちに、農業に魅力を感じ農業をやろうと言わしめる施策を検討した方が、良い。 
ハードルの高い新規就農者を、入れ込む事も大事と思うけど、今、未定の子供たちを確実につかむ方が、投資も育成費も少なくて効率的だと思う。 

我が農園の場合、全く農業に未経験の娘婿が、農業に従事するようになった。 
正真正銘の新規就農者に確当すると思う。 
でも、身内という事で国の新規就農者の対象には成らず、支援を受けることが出来なかった。 
或いは、Uターンしてきた子供たちも、その枠には入れない。 

外部の新規就農者に対しての支援策はあるけど、既存の農家の後継者を迎い入れる支援策の範囲が狭い事も問題にして考えて欲しいと思う。 

そんな事などを話し合ったけど、話し合っただけで終わらせて欲しくない。 
行政として、千歳として何が出来るか、対策を打ち出すところまで持っていってこそ「他人・農地プラン」でないだろうか。 

未来の子供たちに作り手や作物の作る現場の見えない食料を食べさせて大丈夫ですか? 
食料を外国に依存して本当に健康な体を作れると思っているのだろうか? 
農業は、人の命も心も養っている産業で、一番大事なはずなんだけど。