微笑みの国の雑感

掲載日:2020.01.19

微笑みの国の雑感

刺激的なタイツアーから帰宅して3日目。
タイの人たちの暮らしぶりなどを思い出しながら、その余韻に浸り過ごしている。

タイ中部、私たちが宿泊したバンコク県のお隣、サムットサコン県へ車で2時間くらい走っただろうか?農村女性たちが起業した加工場へ伺った。
始めにアロエジュース加工場。
私たちが視察に行くと日本と変わらないなぁと思う起業された女性たちが迎えてくれた。
農家のお母さん、そんな感じ。

日本のような衛生管理が整っているとは思えない施設ではあったけど、100%アロエベラ、天然の植物の葉っぱの色素で製造されたアロエジュース。
甘さ加減も良くて、同行の産直施設を運営している方も、日本で売りたいなぁ~美味しいと太鼓判です。

農水省の車の先導で、ココナッツ畑へも行く。
高くそびえる木に大きな実がなっていたけど、この加工場ではココナッツシュガーを製造していて樹液を採るのでなく花液を採取していた。
記憶が定かでないけど朝、夕に花の液を筒に溜めること数回繰り返す。70L程の花液から3Kの砂糖が出来上がる。
液を煮詰めて作業をしていたけど、煮詰まった液を濾すとミツバチの死骸がたくさん。余程の甘さなのだろう。

石鹸のように固まったココナッツシュガーをみんなで購入してきた。
私は、アイスクリームとお菓子用に2Kゲット。同行者たちから、ココナッツシュガーのアイスクリームが出来ら食べさせて欲しいと懇願されています。(笑)

働いている人たちは、せかせかと忙しそうに振舞うのでなく、いかにも楽しんで仕事をしているような日本の昔の家内工場のような感じ。

今回、織物工場(家内工場みたいな感じだったけど)も見学してきたけど、昭和20年後半の時代のような路地裏を通り抜けて、そこには駄菓子屋さんや美容院、屋台の様な家と並び大都会バンコクの裏も見た。

ここの人たちは、貧しい事など気にせず、自分の置かれている立場に僻みもせず、そして、富裕層の人といがみ合う事無く暮らしていると思った。
子供を可愛がり、年寄を労わる。基本的な人としての心の持ちようで暮らしていると思えた。

せかせかと儲けることに頭や体を使い競争する、他人をうらやんだり、ねたんでみたり…私たちの暮らしとはかけ離れた世界がここにありました。