故郷の春

掲載日:2017.03.11

母の49日を迎えたので、実家へ帰っていました。 
未だに、全くと思うくらい母の死を受け止めてなく、49日の法要もお寺参りも一つの行事をこなすような感覚で過ごして来た感じです。 

嫁いで40数年も経つと母との距離は一緒に暮らしてない分、遠のき会う事も電話することも一定の距離を感じながら過ごして来たので、未だにその感覚から抜けきらない。 
でも、何時もだったら実家へ帰る、両親が待っていると思うとワクワクしたのに、確かに今回はそのワクワク感が無いのは、母は居ないと認めている。 

実家の朝は、鶯の鳴き声で目が覚めた。 
庭には小鳥たちがいっぱい遊びに来ていたし、義妹の育てている花もこっちでは考えられない春の彩。 
彼岸桜や河津桜が、あちこちで咲いていた。 
吹く風は、私が寒気を運んだらしく寒かったけど、お日様は、春でした。 

お遍路さんも見かける土佐路。 
同行ふたりと言うけれど、黙々と遍路道を歩くひとは何を想って歩いているのだろうと思う。 
時折、足を止め周りの様子を眺めるお遍路さん。 
高知の春を感じながら、歩いているんでしょうね。 

帰ってきた千歳は、まだ雪が残っているけど、日差しが強くなっている。 
高知でもらった元気を体に詰め込んだので今日から元気に働きます。