農業と福祉の連携

掲載日:2016.11.16

農業と福祉の連携

昨日、指導農業士にもご案内を頂いて農業と福祉が共に支え合う関係をもっと築こうと実際に取り組んでおられる江別の農家さんの視察と現状についての話し合いが持たれました。 

社会参加の機会が少ない障害者に体験を通して社会を知ることは無論だけど働く喜びや他人の為になっている喜びを得て欲しいと農業分野へも動きが出始めています。 
農業分野でも労働力の不足を補うために求めているところがあります。 

私もコロンポロンガーデン(ユニバーサルガーデン)を設置すると共に障害者の雇用を目的としてきました。 
当初は障害者支援センターの方々の助言や手助けを頂いて動いていましたが、結果的に思うのは支援センターの人たちの手を借りないと素人では対応がムツカシイ(無理)と思います。 

花茶は、農場にも来客が多く接客的な部分もあります。 
沢山のお客様に接してパニックになったり、一生懸命やろう、期待に応えようと頑張るがゆえに潜在していた病気が芽を吹いて素人では対処できない病状が起こりました。 
そんな時、気持ちを包んだり上手に対処できるサポーターがいれば花茶で働いた障害者も病状を悪化させる事は無かったと今更に後悔します。 

施設側もスタッフ不足と障害者やその家族の仕事を選ぶ権利などもあって、農業という職業に添えない部分もあるそうです。 
偉そうに、障害者を受け入れることを簡単に考えて出来る!と思ってきた私ですが、すっかり挫折しました。 
彼らには、彼らの病気の性格を理解できるサポーターが必要で仕事も一緒に添えるサポーター無しではムツカシイのです。 
私は、障害者雇用を、もっと、施設側と密になって付き合いながら労働という分野で受け入れ体制を整えていきたいと思っています。 

しっかりと独りでも社会に出て働いている人もいます。 
先日、数年ぶりにその彼と会った時、「元気だよぉ~。なつかしいねぇ。」と笑顔を見せてくれました。 
施設にいた時とは全く違った自信ある笑顔に、ほっこりしながら手を振って別れました。 
(写真は、ボランティアの方々と一緒になってコロンポロンガーデンに花の苗を植えこんでいる時のものです。)