夫の遺言

掲載日:2021.07.22

夫の遺言

ジリジリと暑い日差しが数日続いていたけど、今日は久しぶりの曇り気味の過ごしやすい一日になった。
風も吹きぬけて、あの暑さから逃れたけど、このまま夏が終わりになりませんように。

「父さんに頼まれていたから。遺言だったから。」という髭さん。
みんな、忙しくて手が回らないと思うから、俺が居なくなった後、家の周りや店の周りの管理を頼む。
と、夫は髭さんに店の周りを含む環境の整備を頼んでいたという。

春からずーと、順番に草刈りや庭木の剪定等などやってくれている。
かれこれ20年以上、花茶の環境の手助けをしてくれているから夫も頼みやすかったのだろう。

有難いなぁと思いながらも夫は早くから覚悟をして髭さんに託していたのかとその心情を思いやると切なくてしかたない。
色んな場面にまだ夫の跡を目にするし、想いを感じることが出来る。
きっと、私のことや子供たちの事、我が家の事、花茶の事等などいっぱい心残りに思いながらも覚悟をしていたのだろう。
生い茂る夏草にさえ想いを感じて切なく思ってしまう。

奇麗になった花茶の庭に雉さんがきて散歩をしていた。
我が家の玄関先では、帰り待っていたよと大ちゃんのお迎え。