真冬に出会う風景

掲載日:2026.02.01

真冬に出会う風景

今まで見た事のない荘厳な風景に出会って、感動で涙が出た。
そんな会話を聞いたことから、真冬の撮影ツアーに参加してみたいと思う様になっていた。
月に数回、友人から贈られてくる”風景のお裾分け”の中にも、厳寒の中だからこそ出会う美しくキビシイ風景写真の数々。
他人事のように眺めていたのに、まさかのこの”出会ってみたい”と思う感情が芽生えたことに少し驚いている。

先日、道央圏では豪雪で大騒ぎの交通マヒが起きていた。
そのヒドイ状況の隙間を縫うように、関西方面から撮影ツアーに見えたスタジオアジュールの方々と集合して一路道東方面へと走った。

途中これぞと思う景色を見つけると撮影タイム。
この日は、凍てついている川面が美しかった。自然は、何という造形を作るものだろうと感激と感動から始まる。

そんな感じで走るから、宿泊の川湯温泉に着いたのは、夜9時頃だった。
TVから陸の孤島になっているという千歳空港の様子が流れていた。

着ぶくれするくらい着込んで極寒の撮影に覚悟をして向かう。
美幌峠から屈斜路湖を眺めたけど、壮大な雲海が広がっていて湖の姿は見えない。
本物の雲海を見ている!と、感動で寒さを感じる暇がないくらい。(指先だけは冷たい、すごく、すごく。)
刻々と変わる雲海の様子が、ものすごく感動的だった。
遠くの山間が茜色に染まりながら徐々に明るさを増す湖と雲海の消えゆくさまが見飽きない。

そして、摩周湖を見るのも何十年振りの事だろうか。
4.5回は来ているけど、いまだ霧の摩周湖に出会ったことが無いのは寒い季節にしか来てないかららしい。
今回も美しい色の湖面で、早朝だったらダイヤモンドダクトの景色だったそうだ。
それでも、途中の撮影では、ダイヤモンドダクトを見る事が出来たので、目的の達成感がありました。

今回の最大級の話題は「神の子池」
記憶では、車から降りて直ぐに池にたどり着いた。だったのに….
国道(?)から2キロほど先にあって、夏は車道が付いているけど冬は雪に埋もれている。
カンジキを履いて歩く人に出会ったので、これは行けると判断した師の後を勇者4名が追う。

行けども行けどもたどり着かない神の子池。
林に囲まれた雪深い道とその風景の美しさに心を奪われる余裕などなく、もうダメもうダメと思いながら何度も転んでは先を目指す、私って頑張り屋さん(笑)
息を飲むような真冬の神の子池にたどり着くと、苦労の後のご褒美を信じていただけに感動の撮影ができた。
「まさか、小栗さんやIさんが付いてくるとは思わなかった。無理でしょ。」と、お褒めの言葉(笑)をいっぱいもらったけど、来た道を引き返すのかと思うと少し絶望的になる。

後で地元の方との会話で、「冬にあそこへ行く人いないでしょ!」と
「イヤ、ここに居るよ。」とさも得意げに言える私たち。
キット、永遠の語り草になるだろうね。

”何かに夢中になれる、学ぶことが出来る”そういう機会に恵まれて、楽しみながらこの先の日を過ごせると思うとワクワクが止まらない。

 

 

屈斜路湖の雲海

屈斜路湖の霧氷の山並み

寒流

摩周湖

この雪道の先に出会う池を希望にひたすら歩く

神の子池の湖面